ねこだまし三間飛車研究

こんぴゅーたで研究して用意した作戦で24二三段の奴をはめる.

みんなも実戦で試してみてね.ごいけんごかんそうおまちしています.

2021ねん10がつ23にち追記.ここ数年ぷろが初手78飛を指しまくるから、誰もびっくりしなくなったし、咎めようとして仕掛けてくる人も減った.これ以上細かい所を調べるのは已める.

四手ちゃーと

相手が居飛車模様なのになかなか飛車先の歩を伸ばさない時はこっちもしばらく角道を開けずに待つ.中央で戦いになるなら84歩〜85歩 (26歩〜25歩) を省略されるのは面白くない.

後手ねこだまし急戦

初手78飛、2手目32飛をねこだまし三間飛車と呼ぶ.ひとくちめもの人に追随してこう呼んでいる.2018ねんごろからぷろが先手ねこだましを指しまくってるよね.あんまり研究されると困るんだけど.

初手から76歩32飛26歩42銀25歩34歩が後手ねこだまし対先手居飛車の基本図.ここで居飛車が次に動かす駒で歩、銀、金、玉の四つのたいぷに分かれる.他には一定の割合で22角成同飛56角72銀34角と筋違い角を打ってくる人が居るけど、62玉〜71玉〜52金〜44歩〜43銀と構えても居飛車からは大した攻めがないし、手堅く32金と上がっても良いだろう.

実戦ではやや時間を使って34歩と指したほうが、相手が仕掛けてくる確率が上がるような気がする.

歩たいぷ

歩たいぷは24歩同歩同飛88角成同銀33角28飛27歩78飛22飛38金と進んで相振りみたいになる.ぷろの実戦例もあるけど、これがやりたくて24歩と行く人は少ないよね.27歩では26歩のほうがよくある手筋だけど、24歩の反撃で少し面倒.38金は已むを得ないところで、角を切って28銀と打込む筋や、どこかで28歩成同飛26歩と垂らし直す筋があるから、左に囲って58金右とするような構想は無理だろう.

33角に21飛成なら88角成77角に89馬と桂馬を取って良い.11角成31飛! で同竜の一手なのが居飛車の辛いところで、飛車交換になれば、飛銀桂を持って67馬と引く手がものすごく早い.居玉は避けよ.こっちも居玉だけど.戻って21飛成88角成に23角?! の勝負手でも31飛! 41角成同飛28竜89馬32金99馬41金同玉で金得.居飛車から大した手がないから優勢.

銀たいぷ

基本図ですぐに仕掛けても反撃があるということで、一手48銀と待つのが銀たいぷ.62玉で61の金が浮いたのを見てから24歩同歩同飛と動く.ここで同じように88角成同銀33角とすると21飛成88角成41竜と金を取られるから、今度は31金28飛88角成同銀27歩同飛45角28飛67角成とする.こんぴゅーたの評価値はいまいちだけど、馬が残って後手十分だと思う.67角成に78角?? なら27歩18飛49馬同玉22飛の大技を逃さないこと (>_< 将棋うぉーずで78角と打ってきた人が居たような気がする).

27歩同飛45角に26飛と浮いて、67角成78角で馬を消す狙いもあるけど、25歩同飛76馬で脱出できる.以下23飛成には66馬77銀22飛で振り飛車が指せる.単に22飛とぶつけると同竜同金26飛で両取りが掛かって危険.76馬に22歩と打ってきたら、やっぱり22同飛は危険で、同金24歩33飛と受けるのが手堅い.

戻って27歩のところでこんぴゅーたは先に45角だと主張するんだけど、68玉27歩18飛22飛38金でその後の指し方がよく分からないから、俺は指せない.生角が残っても27歩が大きいということかな.どうもうちのはげゆびは27歩みたいなのを高く評価する.

穏やかに指すなら27歩のところで24歩と宙ぶらりんのところに打つ手もある.同飛なら88角成同銀33角28飛88角成で振り飛車優勢 (>_< ただし、歩切れだから、77角同馬同桂〜24歩の反撃はある).単に31金と寄ってあるのがぽいんと.88角成同銀を入れてから31金28飛24歩だと23角で不利.

48銀に88角成同銀22飛と収めるのも無難な指し方.よく見る角交換振り飛車とあまり變わらないことになる.この指し方は他のたいぷに対しても有効.

金たいぷ

33角の筋を警戒して78金と上がる金たいぷもよく遭遇する.ごきげん中飛車に対しても同じような手があるな.これには88角成同銀22飛が最善かもしれない.居飛車が78金と形を決めたから、銀たいぷに対して同じことをするより少し得していると言える.

研究勝ちを狙うなら、ここでも62玉とする手はある.24歩同歩同飛31金28飛88角成同銀22飛24歩14角23角で困ったようだけど、26歩?! 同飛47角成34角成32金?! 23歩成25歩22と26歩 (>_< 詰めろ) 58金29馬32と39馬で形勢不明の難解な寄せ合い.

長手数ごちゃごちゃやってるけど、居飛車のほうから變化する手は少ない.26歩を取らずに34角成は33銀56馬24飛38銀34銀で、2筋を破りに行ったはずが逆に26に拠点を作られてるし、26同飛〜34角成の手順のほうが自然に見える ( ? >_<).47角成に一度58金とかやって馬を弾こうとすると、25歩28飛46馬25飛33銀で角が成れなくなる.23歩成を見送ると14馬や33銀がある.29馬に32とも仕方がないところ.48銀と逃げると22金とと金を払われて早い攻めがなくなって次の46桂が厳しい.金たいぷの急戦は居飛車に落とし穴が多い.

58金で68金はある? 不自然な感じがするな.39の銀にひもをつけたまま69を受ける狙い.こういう手にはとりあえず22金とと金を払う.そこで24歩なら29馬23歩成47桂が厳しくて、69玉39桂成58金右に49飛と王手を掛ければ、24の二段くらすは八割の人が、先手を取れば22の金を取って有利だ思って、反射的に59金と引くだろうから、47馬58飛59飛成同玉49銀の必死ろ (>_< 次に58銀成同金78金) で勝てるだろう.22金に38銀と桂馬を守ってくれば、同馬同金27歩成同金39飛49飛38飛成としておいて、44歩? の攻め合いには26歩?! と二手空きを掛ければ、相手はちゃんすだと思って43歩成と攻めて来るだろうから、27歩成と金を取って、42とに49竜同玉38銀58玉59金同玉39飛58玉49飛成まで9手詰.26歩?! が二手空きだと居飛車が気付いて同金としても、49竜同玉28飛38角47銀同角68飛成で手が続く.こういう展開なら先の44歩? は緩手で、すぐに寄せきれるかはともかく、適当に33金と手を戻せば自玉はすぐには寄らない.

戻って23歩成25歩に同馬とすると、研究上は難しい變化や楽しいはめ手が出て来る.「研究上は」というのは、実戦的に居飛車は同馬とは取らないだろう.そもそも23歩成と攻めたのは、次に22とと飛車を取れば金に当って、金を取ると更に銀に当る、つまり「銀取りろろ金取りろ飛車取り」のつもりだったわけだから、後退してと金を払われるのは變だ.

研究上の楽しいはめ手まるいち.23歩成25歩同馬23飛24歩25馬同飛22飛23角? 47角28飛27歩同飛23金同歩成45角28飛23角34金?? 14角上! となれば振り飛車必勝.34金?? じゃなくて48銀?? や58金?? や77銀?? でも同じ.68玉?? には27歩同飛67角成の素抜き.34金?? で38銀14角引成34金33銀23金同飛同飛成同馬なら良い勝負みたいだけど、馬が大きく見えるから振り飛車を持ちたい.23角? と打ち込まずに一旦28飛と引けば互角.うちのはげゆびが挙げる候補手は25歩同飛47角〜14角成、14角〜33銀〜24飛、72玉あたりで、どれも全くの互角だと言っている.俺が実戦でこうなったら、72玉と寄るか、単に47角と打ちそう.

はめてまるに.23歩成25歩同馬23飛24歩25馬に馬を取り返さないで23歩成?! と飛車を取って26馬32と14角58金打? 32角22飛36飛?! 68玉44馬21竜46飛! 32竜?? 49飛成42竜52金打〜88馬同金79銀は振り飛車勝ち.58金打? のところで47歩32角22飛36飛なら個人的には居飛車を持ちたい.こんぴゅーたは互角と評価する.14角には58金打?、47歩の他に38銀?! も考えられる.69飛48玉27歩79金で難解.俺はどっちを持っても勝つ自信がない.

23歩成25歩同馬23飛47馬26飛とすれば完全に互角.

馬を取り返さないで飛車を取る變化はそもそもの形勢不明の難解な寄せ合いに進む順と比べて部分的に馬損だから、やっぱりやりにくいような気がする.逆に振り飛車から見ると、これでやっと互角なら、形勢不明の難解な寄せ合いは苦しいんじゃないかという気もする.

形勢不明の難解な寄せ合いに戻って、39馬に42となら46桂と49銀が考えられる.

46桂68玉58桂成77玉となれば57馬が詰めろで振り飛車が有望そうだけど、46桂に一度69金と受けられると今度は58桂成同金49銀と銀を使わせられて、68玉58銀成77玉で詰めろが掛かりにくい.これは居飛車の勝ちか.

49銀も有力.さっきと同じだと思って68玉?? と逃げると58銀成77玉65桂で頓死.桂馬はここに打つのか.49銀には48金打と受ける.58銀成に同金なら、持駒の銀を金に換わってるから、65桂が詰めろ (>_< 49飛68玉69金) になって、以下68玉49銀69銀… で千日手.

(>_< 追記) と思ってたけど、どうも49銀には48歩や47金が絶妙の受けで、先手玉も安全とは言えないものの後手玉が愚形過ぎるからどうしても勝てない.39馬に68玉と早逃げする手もある.

金たいぷに対して形勢不明の寄せ合いが駄目なら、次の玉たいぷと同じように対応する事になる.ていうか、最初からそうすれば良かった.

蛇足.49銀48金打58銀成同玉48馬同玉28飛47玉44金には単に52銀で勝ちだけど、44同馬?! 同歩52金72玉61金でも居飛車の勝ち.以下25角に36角! が唯一の合駒で、61角52銀同角同と35桂56玉65金46玉45銀同角48飛成35玉45竜26玉も先手玉が詰まない.一歩あれば詰むんだけど.角以外の合駒は負け.二枚持ってる銀を打ちたくなるけど、同角同玉45銀以下詰み.金も36金61角52銀同角同と55桂46玉48飛成35玉45金24玉33金25玉24銀で26玉36金同玉35銀! 同玉46竜! 同玉45金で詰み (>_< 26玉と歩を取らずに16玉と逃げれば36金で必死で、61角から王手はかなり続くけど、後手玉は詰まない).55桂に56玉なら54金61角82玉85飛65銀! 同飛78飛成で受けなし.戻って、44金に52銀でも44同馬同歩52金72玉61金でも居飛車の勝ちなら、44同馬同歩52銀でも勝ちになりそうだけど、そうすると角を渡したために29角から詰んでしまう.じゃあ44金同馬同歩52金72玉61金でも29角から詰むんじゃないかということになるけど、今度は後手玉を72に追った効果で先手玉が53に逃げて詰まない.わけわかんないけど.蛇足が一番詳しいな.

机上の空論になったけど、実戦ではそもそも24歩同歩同飛31金に23飛成が多い.以下88角成同銀22飛同竜同金で難しい戦いになる.こういう展開になった時に金たいぷは49の金に紐が付いてるから、27角と打つのが先手にならないっていうのが主張なのかもしれない.戻って22飛に24歩33銀77角なら44歩22竜同金で振飛車が指せる.24歩33銀65角? には42飛 (>_< 次に22歩) 33竜同桂23歩成45桂33と? 57桂不成! で、次の69飛が厳しい.

玉たいぷ

本線は基本図で68玉62玉78玉72玉の玉たいぷ.ここで先手が24歩を見送って後悔した実戦例が2012年10月03日の渡辺対羽生 (>_< 王座戦.66銀のやつ).当時は困ったっていう感想だったけど、今ならどうかな.72玉に48銀33角以下居飛車が悪くなるわけではないんだけど、32飛を咎めたければ24歩と行くしかない.

仕掛けると、24歩同歩同飛31金28飛88角成同銀22飛24歩14角23角47角成34角成32飛と進む.34角成のところで58金右? なら同馬同金33銀で角が成れなくなる.金たいぷでも出て来た筋.

以下は變化が多過ぎて網羅できなくなったから、例をずらずら載せる.たいとる戦に出て来る形だからしょうがない.

戻って24歩同歩同飛31金に23飛成? 88角成同銀22飛24歩なら、単に27角と打って、実戦的に勝ちやすい展開だと思う.金たいぷの時と違って49の金が浮いてる.38銀なら23飛同歩成28飛39金38飛成同金同馬で、以下66角29馬11角成47馬59香65桂〜48銀が一例.47馬〜65桂が結構うるさくて、59香と受ければその香を銀で狙う.

變則的な玉たいぷとしては78玉と寄る前に仕掛けるのがある.つまり、68玉62玉24歩同歩同飛.何を思ってこんなことをするのか分からないんだけど、確かに同じように受けるとうまく行かないけど、この場合は玉が88に利いてないから、31金28飛24歩で受かる.

2筋の受け方

後手ねこだまし急戦はこれで終り.

24歩同歩同飛と来たときの対処を確認しておく.

24歩同歩同飛31金に23飛成22飛24歩には32飛〜22歩が一番無難.こうすればとりあえず潰れない.23飛成22飛24歩33銀〜42飛〜22歩も考えられる.49の金が浮いていれば23飛成22飛24歩27角が有効.金たいぷに対しては23飛成22飛24歩33銀としたい.65角? なら42飛33竜同桂23歩成45桂〜57桂不成〜69飛の筋で優勢.

蛇足 〜蛇固無足〜.こっちが先手なら、78飛34歩68銀84歩48玉85歩76歩86歩同歩同飛79金87飛成22角成同銀88飛86歩77銀88竜同銀33角66歩! 同角77銀33角85飛87歩成同飛82歩83歩72金64歩! みたいな鮮やかな反撃が実戦で決まったら楽しいだろうな.以下同歩には82歩成同銀45角.66歩が大駒を近付けて受ける手筋で、48玉の瞬間だから成立する.前は将棋くえすとのこんぴゅーたが毎回毎回77銀に45角? 68飛27角成? 88歩ではまるから、ありがたかったんだけど、対策をされてしまって、今はこんぴゅーたと指してない.

角道開けない奴何なの

相手が角道を開けないとねこだまし三間飛車にはできないから、おれはのーまる三間飛車にする事が多い.おれはもともとのーまる三間飛車を少し得に指す目的でやってるから、おれに対する嫌がらせにはなってない.

先手の場合はいろいろある.78飛84歩76歩85歩77角34歩に48玉〜38玉77角成同桂〜88飛とするのが2018ねんの流行戦法だけど、おれ77桂型嫌いなんだよね.34歩に75歩で新鬼殺しに持ち込む人も居るかもしれない.85歩に77飛?! が門倉流で、34歩78金77角成? 同桂! となれば既に先手が有利.

後手の時は初手26歩に34歩しかない.26歩34歩25歩33角76歩に32飛はさすがに損だと思うけど、簡単には悪くならない.33角成同桂65角には45桂〜55角、33角成同桂56角には55角88銀25桂! 77銀37桂成がある.55角〜25桂は先手の新鬼殺しの手筋で、35歩の一手が入ってればこれで居飛車が潰れてるとされてる.

26歩34歩に76歩ならそこで32飛と振る.ぷろの実戦例があるのと同じ形で、この戦法は成立するという事になっているはず.藤原対菅井 (>_< 2013年01月08日、順位戦) では初手から76歩34歩26歩32飛22角成同飛! 65角74角43角成42金34馬47角成68金33金56馬同馬同歩47角57金14角成16歩24歩と進んだ.43角成に52金左とした例もある (>_< 佐藤紳哉対門倉啓太、2017年03月02日、順位戦).実際に指してると、32飛に22角成は少なくて、22角成なら同飛65角74角に同角同歩55角とやってくる事が多い.これには82角22角成同銀としておいて、以下指したい手は33桂〜45桂、35歩、62玉〜72銀〜71玉.36歩や55角打を含みに残してぷれっしゃーを掛けていくのが良いみたいだ.82の角が桂頭を守ってて、45桂と跳ねても歩の餌食にならない.このあたりは久保と菅井の対談本に少し載っている.

先手ねこだましと相振り飛車

初手78飛を見て、研究ではめられるのを警戒して、相振りに持ち込もうとする人も居る.普通の相振りになると腕力で負けそうだから、78飛を生かした作戦にしたい.

先手ねこだまし対三間飛車

初手から78飛34歩68銀32飛56歩35歩57銀62玉46銀14歩79角13角16歩34飛18飛っていう作戦がある.35の歩を狙って、13角と上がらせて、角頭を狙う.ここまでは大体誘導できる.35歩の後すぐに36歩と来る人は少ないし、46銀と上がってしまえば、36歩同歩同飛35歩〜48銀〜37銀上で飛車が取れる.

18飛は次に15歩同歩同飛と動くのが狙いで、後手は36歩同歩46角11飛成79角成同金の決戦を挑むか、32銀とかで収めるかということになる.それを踏まえて18飛には素朴に72玉と寄るか、52金左で一応王手が掛からないようにしておくか、先に32銀と上がっておいて動きを封じるか.一度24角と上がる手もあって、26歩〜25歩13角と戻ることになるんだけど、その間に72玉や32銀が入るから、すぐに仕掛けるのは無理で、78玉まで囲えば、その間の44歩〜33桂〜45歩はあんまり有効な手じゃないから、今度は15歩の仕掛けが成立しそう.組合せが多くて、あんまり研究してないから、実戦で決戦になるとこっちがびびる.

この戦型は角香交換になってもあんまり有利じゃない事が多い.角を使う所がなくて、1筋を逆に破られるのが大きい.

もともと初手56歩の中飛車でやる作戦みたいだけど、初手78飛からでも同じになる.北村桂香が中飛車でやってるのを棋譜中継で見てから真似してる (>_< 北村桂香対中村真梨花、2015年04月29日、第8回世田谷花みず木女流おーぷん).駒落ちの定跡で似たような形があるとこめんとに書いてあった.棋譜でーたべーすで調べると長沼もやっている (>_< 長沼洋対岡崎洋、2003年02月04日、順位戦).斎田晴子たい上田初美 (>_< 第19期倉敷藤戦) は普通の相振りになってる.

35歩57銀にすぐ36歩と来れば、同歩同飛に76歩で角交換を挑む.33桂と受けたくなるでしょ.自陣が不安だから、とりあえず角道を止めたいけど、44歩では84飛と回る含みがなくなるし、消極的に見える.33桂なら57の銀を狙ってる感じで味が良い.これが罠で、33桂? 46銀34飛38飛! 同飛成同銀となると、後手の角と桂がひどいことになってる.後手は25桂で暴れてくるけど、33歩37歩同桂同桂成同銀上29飛34桂19飛成21飛! が一例.33桂で52金左とかなら一局.

相手が35歩と伸ばさない時の指し方は研究中.78飛34歩68銀32飛56歩に62玉57銀72銀以下こっちも漫然と美濃に囲って、14歩にとりあえず96歩と打診したら、15歩〜44角〜33桂でいきなり端を攻められてぼこぼこにされたことがある.62玉に76歩と角道を開けて、自分から角を交換してしまえば、とりあえず72銀〜71玉は妨害できる.もしくは35歩を突かない限り34飛〜84飛はないから、76歩を省略して中央に手を掛けたほうが良いかもしれない.

参考文献.杉本「相振りれぼりゅーしょん」には角を55から右辺に転換する指し方、「相振り飛車のせんす」には46銀型の指し方が載っている.

先手ねこだまし対向かい飛車

3手目の68銀は向かい飛車を警戒してる意味がある.33角ならすぐに76歩と突いて22飛を牽制できる.それでも22飛なら33角成同桂65角54角83角成27角成56馬〜34馬.これで先手が悪いということはないだろう.76歩には44歩と角道を止めることになる.急戦を狙うなら33角成同桂75歩もあるみたいだ.42銀なら74歩同歩55角82角88角!〜74飛〜34飛を狙う.75歩に82銀なら74歩同歩同飛として、34飛〜55角を狙う.そこで88角と打ち込んできたら、77角同角成同桂88角65桂でどうか.

初手から78飛34歩68銀33角76歩44歩48玉22飛75歩に42銀? なら74歩と動く.82銀と受ければ73歩成同銀74歩で先手が優勢.82銀と引けば55角72金82角成同金73銀92金72銀不成で7筋が破れる.64銀と上に逃げても66歩〜65歩同銀55角が厳しい.74歩に同歩55角45歩と決戦を挑んできたら、単純に91角成99角成81馬89馬74飛で先手優勢.81馬に75香なら77桂で駒得が確定する.

似たような形が相振り革命最先端に載ってたけど、どうだったかな.あれは三間飛車側が後手でも悪くなかったはず.今度調べよう.2008年の本だけど.後手の三間飛車が35歩を保留して、5筋の位を取って、44角から端を狙うのが強力だという話だった.対策として先手は先に88飛として、68銀型のまま駒組みを進めるのが有効で、それを見た後手が35歩〜36歩と動く.75歩を保留する作戦が先手でできるということで、相手が向かい飛車で来ると分かっていれば、3手目75歩より初手78飛のほうが得だと言える.ていうか、戸辺の本にも何か載ってたな.

後手ねこだましと相振り飛車

初手から76歩32飛77角と向かい飛車を目指す手には34歩が成立する.88飛には77角成同桂45角56角27角成83角成54馬で76歩の歩も掠め取れる.34歩に22角成なら同飛65角74角で、初手から26歩34歩76歩32飛の戦いと似たような事になって、不利ではない.

初手から76歩32飛78飛には54歩と突く.狙いは75歩42銀74歩同歩同飛を誘って、53銀〜34歩77桂? 64銀76飛72飛.先手ねこだましの時より一手遅れてるけど、その一手で先手が68銀と上がってしまっていると、72飛に同飛成同銀で85桂から暴れる手がない.初手78飛には54歩76歩32飛.

先手三間飛車対居飛車穴熊 58金左を保留して67角を誘う作戦

初手から78飛84歩76歩85歩77角34歩66歩とすると普通の三間飛車.

66歩以下62銀48玉42玉68銀32玉38銀33角39玉22玉28玉12香と居飛車穴熊が確定した瞬間にいきなり65歩?! と突けるみたいだ.角交換を挑むなら普通は58金左の一手が必要で、金が上がっていないのを咎めるなら、居飛車は77角成同銀67角88飛45角成で馬を作ると思うけど、そこで86歩同歩同銀と逆棒銀を繰り出せば良い勝負になる.咎められそうで咎められない形は研究ではめるちゃんすだ.

馬は8筋の攻防に活用しにくい.86歩同歩同銀に67馬? と入っても85銀76馬?? 同銀88飛成66角の王手飛車がある.85銀に33桂84歩66馬なら86飛! 99馬83歩成同飛84銀で突破できる.67の馬を追いたくてうっかり68金と真っ直ぐ上がると87歩で痺れるから気を付けよう.

普通の角交換四間飛車とどう違うんだろうこれ.まず、振り飛車は66歩、65歩の二手が入ってる.22角成が77角に、68飛が78飛に變わってるけど、これは結局関係ない.居飛車は馬を作ってて、33角〜77角成〜67角〜45角成と四手掛かってる.普通は22銀〜33銀と囲ってるけど、それが22玉、12香になってる.端歩も違うところ.あとは居飛車の右金.72金と上がれば8筋が受かりそうだ.

戻って45角成に46歩と突く手は何度か試したけど、普通に54馬と引かれて駒組みが難しい.もう已めよう.

77角成同銀に54歩とかなら16歩の挑発が炸裂する.同じようでも75歩だと、77角成同銀67角88飛45角成86歩同歩同銀に67馬でまずそう.

20150817/20211023
横谷紀卑呼 <yokota12612542@gmail.com>
人間だいすきくらぶ