「こた」の付け方

こめじるし、この記事は2010ねん11がつ04にちにみくし日記に載せた記事を修正したものです.


最近「こた」を付ける人が増えてきました.大変喜ばしいのですが、中には残念ながら間違った「こた」の付け方をしている人も居ます.そこで今日は正しい「こた」の付け方を解説します.

「こた」が付いた言葉には長い形と短い形があります.元の言葉にそのまま「こた」を付けたのが長い形で、最後の一音だけ取り出して「こた」を付けると短い形です.

「おやすみ」を例に取れば、「おやすみこた」が長い形で、「みこた」が短い形です.これを誤って「おこた」としてしまう人が居ますが、必ず最後の音を使ってください.

簡単ですね.ただし、一つだけ例外があります.「ん」、「ー」、「こ」で終わる言葉はそれを必ず取り除くということです.これは短い形を考慮したものです.「ん」で終わる言葉は短い形が「んこた」になってしまって、日本語においては随分奇天烈な語形なってしまいます.「ー」で終わる言葉に至っては「ーこた」ですから、発音できません.「こ」は残しておいても良いように見えますが、取り除くことによって、しゅうじくんがこの例外をこーんの法則と呼ぶという効果があります.

もう少し例を見てみましょう.「おはよう」に「こた」を付けてみます.「おはよう」は長音で終わっていますから (発音が優先されます)、長い形は「おはよこた」です.短い形は最後だけ取り出して「よこた」です.同様に「くーでたー」に「こた」を付ければ「くーでたこた」、「たこた」となります.「ぶんこ」はどうでしょうか.最後の「こ」が落ちて「ぶんこた」になりそうですが、それではまだ短い形が「んこた」です.更に「ん」を取って「ぶこた」としましょう.「ぶんこ」は長い形も短い形も「ぶこた」です.

敬称は長い形には「ちゃん」、短い形には「ん」を使うのが慣例です.元の名前が「さふぁり」なら、「さふぁりこたちゃん」または「りこたん」と呼んであげましょう.

「はみ」などの接頭辞も知られていますが (例: るか → はみるかこた)、あまり使われないので割愛します.

横谷紀卑呼
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2010-11-04/2015-03-21